プログラミング言語や環境設定を中心としたパソコン関連の技術メモです。
主にシステム開発中に調べたことをメモしています。TIPS的な位置付けで、気が向いたときにちまちま更新していきます。
Linux、「/etc/anacrontab」とはなんぞや?
ちょっくらLinuxの基礎を学び直そうと思いましてね。
気になったことを取りとめもなく調べていくことにしました。

次に調べたのが「/etc/anacrontab」。

アナクロなのかcronなのかハッキリせいや!と思ったので調べてみました。

ふむふむ(--)

anacronさんの設定ファイルでした。

勉強不足で恐縮なのですが、anacronさんの存在を私は今回初めて知りました。

anacronさんはcronさんの親戚で、定期的にタスク実行するためのデーモンさんみたいです。
cronさんとの目立った違いは

1.遅延実行される
 タスクの実行指定時間になったときにコンピュータの電源が入っていなかった場合、
 設定に従い、次に準備OKになったときに実行してくれる。
 cronさんは指定時間にコンピュータの電源が入っていなかったら実行を諦める。

2.最短で1日周期の指定しかできない
 タスク実行の周期として、1時間おきとか1分おきとかの指定はできない。
 cronさんは1分単位で周期を指定できる。

といったところでしょうか。
cronさんより不器用だけど安心感があるイメージですね。

このanacronさんの設定ファイルが「/etc/anacrontab」です。
中身は例えば

SHELL=/bin/sh
PATH=/sbin:/bin:/usr/sbin:/usr/bin
MAILTO=hoge

1 5 cron.daily run-parts /etc/cron.daily
7 10 cron.weekly run-parts /etc/cron.weekly
30 15 cron.monthly run-parts /etc/cron.monthly

のようになっています。
各項目はそれぞれ

SHELL:何のシェルで実行すんのよ?
PATH:パスの定義。Windows環境変数のPATHと一緒
MAILTO:実行結果のメール送信先

ですね。

下の方の部分は「何をいつ実行すれば良いのさ?」です。
書式は左から順に

何日おきに実行するか
実行まで何分待つか
実行した日付を書いておくファイル名
実行するコマンド

となります。
例えば

1 5 cron.daily run-parts /etc/cron.daily

の記述は、1日おきにコンピュータ起動後は5分待ってから「/etc/cron.daily」の中身を実行しろや!
あっ、実行した日付は「cron.daily」に書いとけよ、の指示です。
実行した日付を書く「cron.daily」は、特に設定をいじっていなければ

/var/spool/anacron/cron.daily

にあると思います。

そんな感じ(--)ノ

まとめると「/etc/anacrontab」はanacronの設定ファイルです。
anacronはタスクを定期実行してくれる奴で、cronさんの親戚です。

完了\(--)/
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category:ファイル/ディレクトリ  thema:パソコンな日々 - genre:コンピュータ  Posted by ササキマコト 

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