プログラミング言語や環境設定を中心としたパソコン関連の技術メモです。
主にシステム開発中に調べたことをメモしています。TIPS的な位置付けで、気が向いたときにちまちま更新していきます。
Linux、「/etc/cron.allow」「/etc/cron.deny」とはなんぞや?
ちょっくらLinuxの基礎を学び直そうと思いましてね。
気になったことを取りとめもなく調べていくことにしました。

次に調べたのが「/etc/cron.allow」と「/etc/cron.deny」。

cronで使う設定ファイルだべ?アクセス許可を設定するんじゃね(--?
と当たりを付けたところで、調べてみましょうか。

ふむふむ(--)

cronで使う設定ファイルですね。
1行1ユーザで使用可能・制限の対象となるユーザ名を指定していくようです。

例えば「/etc/cron.deny」に

hoge
piyo

と書いてあった場合、ユーザ「hoge」と「piyo」はcrontabコマンドが使えません。
それ以外のユーザはcrontabコマンドが使えます。

「/etc/cron.allow」に

user1
user2

と書いてあった場合、ユーザ「user1」と「user2」はcrontabコマンドが使えます。
それ以外のユーザはcrontabコマンドが使えません。

両方とも無い場合は全ユーザがcrontabコマンドを使えます。
両方ある場合は「/etc/cron.deny」が無視されます。
つまり「/etc/cron.allow」に記述のあるユーザのみがcrontabコマンドを使えます。

表にまとめるとこんな感じφ(--)

/etc/cron.allow/etc/cron.denycron使用可能ユーザ
ないないすべてのユーザ
あるない「/etc/cron.allow」に記述のあるユーザ
ないある「/etc/cron.deny」に記述のないユーザ
あるある「/etc/cron.allow」に記述のあるユーザ

特定のユーザのみ使用可能にしたければ「/etc/cron.allow」を用意して、そこにユーザ名を記述します。
例えば「rootユーザのみcronを使用可能にしたい」であればこちらですね。
「/etc/cron.allow」に「root」って書いておきます。
嫌いなユーザのみ使用不可にしたければ「/etc/cron.deny」を用意して、そこにユーザ名を記述します。
例えば「お客さまに貸与するアカウントguestユーザのみcronを使用不可にしたい」であればこちらですね。
「/etc/cron.deny」に「guest」って書いておきます。

最後にもう一度まとめると「/etc/cron.deny」はcronの使用を制限するユーザを記述するファイルです。
「/etc/cron.allow」はcronの使用を許可するユーザを記述するファイルです。
「/etc/cron.allow」がある場合は「/etc/cron.deny」の内容は無視されます。

完了\(--)/
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category:ファイル/ディレクトリ  thema:パソコンな日々 - genre:コンピュータ  Posted by ササキマコト 

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